蒲田川 Perfect入魂釣行

蒲田川 Perfect入魂釣行

4/14、15、16とプチ遠征釣行の蒲田川で遊んだ。
蒲田川(がまたがわ)・・・
岐阜県北部及び富山県を流れる神通川水系高原川支流の一級河川。流域には奥飛騨温泉郷が広がる。
(wikipediaより)

30年以上も前からフライフィッシングの雑誌などで紹介されてきた超有名フィールド。
行くなら春と憧れていた。
妻を伴って山の温泉宿に泊まって、ゆっくり釣りをしたい。
老い先短い自分にはもう今しかないと思ってのことだ。
釣友のSNSなどで、以前から泊まってみたかった奥飛騨温泉郷の宿を1ヶ月前に予約して、ハーディPerfectにもラインを巻き込んで準備万端。
このリールの入魂釣行としては申し分あるまい。

さて前置きが長くなったがいよいよ出発。
第1日目・・・
中央高速道を松本ICで降りて、実に久しぶりに平湯方面へ。
幼い子どもを釣れてキャンプに何度か来た平湯が懐かしい。その頃は工事中だった安房トンネルを抜けると眼前は残雪の山だった。
途中、桜満開の山道を、いくつもの温泉街を抜けて川を渡り、蒲田川にかかる橋を右折して栃尾温泉街へ。
宝山荘に到着したのが13時過ぎ。

お宿のすぐ横が蒲田川という抜群のロケーション。
荷物と妻をお宿に預けて、そそくさと釣り支度して、先ずは2日分の日釣り券(¥1500/日)を買いに近所の酒屋ゴリラへ。
おばあちゃんから「釣れたらうちに持ってきてよ、ヤマメ食べるの好きだからビールと交換するよ」って(笑)

さて、先ずは上流域を車で見て回る。
所々川を覗き込むが、雪代でガッカリの大増水…
雑誌でよく見た通称:メガネ橋下では記念撮影を(笑)

この橋を見てやっと蒲田川に来た実感が湧いてきた。

それにしてもゴンゴン流れ、こりゃ釣れないだろうなぁw。
でもはるばる来たからにはなんとしても1尾を!
いくつかポイントを見て回り下流側のC&R区間に的を絞る。
最後に辿り着いたのが土管橋。

川中央はガンガン瀬だが両岸寄りは緩い。
16時頃はライズはほとんどなかったが17時を過ぎて小雨の中、ユスリカにコカゲロウが舞い始めた。
それでスイッチが入ったのかライズがいくつか…
フライは薄緑のパラシュート#16を結ぶ。
このライズを予想して巻いてきたコカゲロウパターン。
2m上流に落としたフライがライズ地点に差しかかると、背脇からフワッと浮上してきたパーマークくっきりの良型ヤマメがゆっくり口を開けてパクッ!
あぁぁぁ、脳裏に焼き付くその瞬間…
やったぜと思ったら痛恨のすっぽ抜け。

雨脚がだんだん強くなって土砂降り寸前だが、もう熱くなっており粘った。
フライを取っ替え引っ替え、他のライズも狙った。
その都度出るのだけどどうしても咥えない…
フライ手前でUターン…
口を開けて近づき、咥える寸前に口を閉じフライをかすめる…
蒲田川のヤマメは超手強いね。
ついに6すっぽ抜けで終了。完敗!

お宿に戻り、ずぶ濡れのカッパ、ウェーダー、シューズ類を乾燥室にて干す。
こんな釣り人に嬉しい設備がここにはあるのです。
(翌朝には乾いて気持ちいい、拍手!)

そして露天風呂へ!(これとは別に内湯にも露天風呂がある)

18時半にはお楽しみの夕食。
妻と差し向かいで、先ずは冷えた生ビールをきゅ〜っ。
もう極楽すぎ。
21時前にはバタンキュー、もちろん爆睡。

 

第2日目・・・
やれやれ朝から雨模様。川は雪代に雨も加えてもうガンガンの流れだろうな。
そしてお宿の女将さん、
「もう川がすごいことになってますよ」
「今日は無理でしょう。お弁当のおにぎりはやめますか?」
「やります!お弁当もお願いします」
もうどこまでアホなんだろう、オレ。

川に行ってみるとやはり昨日以上の大増水、もうドンブラコ状態w。
これからどうしよう…と途方に暮れるの図。

また雨が降り出す前にと、釣り人なんか誰もいない大増水の川岸を歩き、比較的流れの緩いポイントを探してたどり着いたのがここ。

やってみよう!
フライはDunkeld #12こんな雨天増水のためにと巻いて、フライBOXに1本だけいれておいたヤツ。
右岸側瀬脇の白い沈み石(写真中央付近)の上流に落とし、石に絡めるようにゆっくりカーブリトリーブさせると…
数センチラインが引き込まれて、ヒット!
心臓がドックンドックン。
鋭く走り良く引いて2度ジャンプ、流心に突っ込みそうになるのをいなして、ついに獲った。
きれいなニジマスだ。

 

別アングルでもう二枚。

 

Dunkeld #12 このWetフライはニジマスには高アッピールだったろう

口元のフライをアップで。
やった〜とうとう釣ったぞ、なんとも幸運な一尾。
よくぞ出てくれた、1と0とじゃ大違い。
元気いいニジマスを、神様ありがとう!
(ほんと嬉しくて心が震えたよ)
ハーディPerfectに入魂完了。

この直後、またもや雨が降り出した。
今日はこれまで…
無念の撤収。

お宿に戻り、ウェーダー類を脱いで再び乾燥室に放り込み、驚く女将さんと妻に報告。
せっかくのおにぎり弁当は部屋でいただいた。
さて、まだ昼過ぎ、これから露天風呂入って昼寝としよう。
夕方まで寛いだ。(実際の気分は悔しさ120%だったのだが)

目が覚めて2度目の風呂を浴びていただく夕食、今回も最高だった。

 

第3日目・・・
清々しく、薄日が差す良い天気。
しかし、今日はほったらかしておいた妻に愉しんでいただくため釣りはしないと決めていた。
(えらい!自画自賛)
精算を済ませ女将さんに見所を伺い、手書き地図を見せていただいた。
ずっと上流に見晴らしの良い所があるとのこと。
お宿のご主人にもご挨拶して、いざ出発。
途中で車を止め、あのメガネ橋の上を妻と一緒に歩く。
上流側を望む。いい景色だなぁ〜

そして下流側、実に良い眺め。雪代が収まったら良い釣りができるだろう。

さて、どんどん上へ向かおう、新穂高方面へ。
女将さん一押しの鍋平ヘリポート、ここからの眺めは実に清々しかった。
山の掲示板によると、

これが槍が岳かな?

そして、こちらが錫杖岳?
山の頂は見えないがさすがの360度絶景ポイントだった。

反対側には谷に架かる橋、そしてその下には良い渓流が…
この川はいいかも。
う〜ん、やはり釣りは現地に何度か行ってみないことには良いサカナに巡り会うのは難しいってことだね。
当たり前のこと。
今回は釣れただけ良かった、釣りの神様、本当にありがとうございました。