大寒オイカワ

1/20は二十四節気の大寒。
午前中は曇って寒そうだった空に明るい陽光がさしてきた。
それをみて、さあパトロールに行ってみようかと。

先ず向かったのはY川上流。
濁りはないものの底石には泥苔に覆われ、流れの筋も様変わりしていた。
ライズなど皆無だがそれ以前にZaccoの魚影がない。
とりあえず200m程度叩き上がって諦めた。

昨年来の河川工事で重機に荒らされた川にはキャタピラの酷い風景が続いていた。
いずれにせよ、このエリアはここ数ヶ月は釣りにならないだろう。

機動力があるバイクだと移動も楽。
途中、クレソンの生育状況を観察しようとあちらこちらと川原を歩いていると、情報をいち早くキャッチしたうおさんが登場。
よくぞ見つけてくれました。

二人して早速、いつものKu川へGo!

風もなくアッタカ〜イ午後。
このところ通いつめ、お互いにお気に入りポイントからスタート。

今回もロッドはBlueheron Zacco ST #1にラインはDT #2。
フライは#24 ビーズヘッド グリフィスズナット。
日を追って渋さが増しサイズダウンするオイカワ。
1〜4尾目までは痩せた小粒オイカワが続いた。

 

2尾目
4尾目

5尾目にやっとまずまずサイズ。

水草にネットを乗せて撮影した。
ホッとした大寒オイカワだ。

6尾目は…
微かな魚信。
少しロッドを煽ると消えた?
いやいや、まだ着いてそう…
ゆっくりラインを手繰ると、いたいた。

なんて小さい!本日最小のキーホルダーサイズ、6cm以下。
こんなに小さくてもフライを咥えるだなぁ。
一年後にまた会おう!

この後は、#22パラに交換。
うおさんと交互に叩き上がる。
最後の1尾は川岸の草に引っかかってぽちゃん。

一足先に上がったうおさんに撮影いただいた一枚
一足先に上がったうおさんに撮影いただいた一枚

いつの間にか陽は落ちていた。
それにしても少し日が長くなってきたような16時半。
さて帰るとしようか。

<オマケ>

「ボクの学校は山と川」を読了。
この本の存在を知らなかったが、釣友のGreen Cherokeeさんから教えていただき早速Amazonで購入。
戦後まもない時代の貧しい山里。
遊び相手は山や川、道具はすべて工夫の自作。
文章も素晴らしいが、随所に挿入される漫画も当然いい。
大好きだった「釣りキチ三平」、「マタギ」などの風景描写が秀逸だったのは、こんな少年期の体験がベースになっていたんだなと思わせてくれた。
一回り後の世代になる私にも似たような体験はあるが(さすがにこれほど山里ではないが)、少年期の瑞々しい心が、時に蘇り時に切なくて面白かった。
そして豊かな自然環境、心の豊かさとは何かが存分に伝わる一冊であった。
さっそく続編「ボクの先生は山と川」もポチッとしたのでだった。