『1日目』
釣友うおさんの渓流デビューということでゆっくり目に近場の川に着いた。
一応の入渓点と予定していた場所には早くも車が3台。やはり土曜日は入渓者も多そう、ここはやり過ごして上流域へ向かう。
深い谷を越えて川に下りると、そこはいい渓相の流れだった。
私はガイド役、うおさんにスタートしてもらった。
最初のポイントで肩慣らしして向かった次の流れ、流芯に乗ったフライにガバッとヤマメが身を躍らせたが、バラシちゃった…！
針掛かりしていただけに、うおさん痛恨の1尾となりました。
そのすぐ後にも再びバラシ。
朝一のバラシ連発は痛いが、他人事ではありません。
今度はうおさんと交代し、ライズがボコボコのポイントで私もバラシ！
身を躍らせてフライに飛びついてきたヤマメ、口惜しさも頂点でしたw。
この後はアタリも遠のいた。
山を下り最初の入渓点に戻ってみると新たな車がまた2台、やはり釣師がワンサカ入渓しており抜かれている感プンプンです。
川淵を見下ろしつつランチタイム。
水面下には小魚が見えます、それはヤマメの稚魚の群れでした。ざっと見ても100尾以上、深場には良型が沈んでいました。
やる気を取り戻して、午後の部スタート。
このところの雨で増水しており、新品のウェーダーを着用したうおさん、購入は大正解でした。
それにしてもヤマメは出ません。
水温は12℃です。
もう何人もの釣師が攻めた後でしょう、ウンともスンとも反応がありません。
先行するうおさんの叩いていないポイントを攻めますが完全に沈黙。
唯一のバシャッも、またまたすっぽ抜けで気落ちしていると、上流から餌釣師が降ってきました。
今日はダメだったご様子、私達も程なく退渓。川から上がりしなに釣り上ってくる餌釣師がまた一人。今日は一体何人が入っていたことか？
最後に入渓点から下流もやってみようと川沿いの道を歩いていると、犬を連れたおばさんとすれ違った。おばさんが言うには、昨日のちょうど今頃、まさにここで熊が出たとのこと。
やられるかと思ったらこの犬がもの凄く吠えて熊も去って行ったよ、気をつけてくださいね。
ええええ、すぐ近くには民家もあるこんな所に熊！
人里に下りてくる熊は怖い。今日は熊鈴すら車に置いてきてるし…。
とにかく1尾だけでも釣りたい気持ちの方が勝り、二人でラストステージに。
最後の最後に私のフライにヤマメがヒット！
が、取り込みにかかる直前になんとオートリリース。
遂に万事休す。
二人してボだが、以外に敗北感は薄かった。
うおさんのデビュー戦、惜しかったな〜とシーンを振り返りつつ話も盛り上がり帰路に着いた。
祝杯のつもりで買っておいた「ハートランド ビール」をゴクッ、釣果にかかわらず風呂上がりの一杯はやはり美味かった。
『２日目』
爆睡の朝、スマホを見るとカチーフさんからのメールがはいっていた。なんと、昨年秋のTNKミーティング時に川原に置き忘れて無くなっていたランディングネットが回収できたので、うおさんに預けたとのこと。
私のそれは、カチーフさんのネットと同型で網がワイン色だ。
バッグにぶら下げていたカチーフさんのネットを見た釣師さんから声をかけられたのがキッカケだったそうだ。
うおさんからも連絡をもらい、午後からいつもの川に向かった。
約5ヶ月ぶりに再会したランディングネット、カチーフさんと同型のおかげで戻ってきた。カチーフさん、ありがとうございました。感謝感激です(^_^)v
ならば再入魂といこう！
S橋付近は渋いので、うおさん一押しの一つ先の橋上流に移動。
カワセミの撮影ポイントをやり過ごしたところで開始。
この辺りは午前中も良かったらしい、カチーフさん、うおさんともにオイカワを釣ったそうだ。
対岸よりにライズが散発。
そのラインをトレースすると、派手な飛沫を上げてオイカワがヒット！
いい引きでロッドを曲げてくれたのは14cmオーバーの良型だった。
ネットの再入魂には申し分ない1尾だろう。なんだかこのところのスランプ状況を晴らしてくれた感がある。
上流域へも行ってみた。
日暮れ前には、再び先ほどの下流へ移動。
今日はここでしょう！ぽつぽつ出てくれます。
13cmオーバーも顔を出し久々の幸福な一日だった。
しかし、うおさんはちょっと苦戦で、夕暮れまで果敢に攻めるも午後は不調で終わった模様。
いい時もあれば、1尾が遠い日もある。この2日間、うおさんにはずっとお付き合いいただいた。
釣友と一緒に楽しめることは実に幸せであり、おかげで釣行回数は飛躍的に伸びている。
