グリフィスズ ナット

グリフィスズ ナット

9月末というのは渓流の禁漁直前なので毎年一抹の寂しさがあるものだ。
しかし今年はオイカワ一筋。

穏やかな日和の午後、ホームリバーのY川へ。
予想通り陣取っている鮎師さんにご挨拶して、ギリギリ上流側に割り込ませていただいた。このギリギリというのがミソだった。
先週も良かったポイントがソコ。
まさに被っていた。
きらりキラリとヒラを打つオイカワ、時折ポチョンと飛び出す鮎、鮎師さんとてここは狙い目。
が、そこはお互い譲り合ってとスペースを開けてくださった次第。

今日のフライは最初からグリフィスズ ナット。
これ一本で決め打ち。
この有名なフライはやはり優秀だと思う。
ピーコックハールの妖しいグリーンの煌めきは、渓魚もZaccoにも魅力的とみえる。浮いて良し、水面下を漂っても飛びついてくれるのだ。


まるで前回の続きのようにポンポンとオイカワを5尾釣ったところで、ピタリと止まった。

なぜ?どうした?
???

ハタと気がついた。
釣ったオイカワを何も気にしないで流れに戻していたのだ。
群れているポイントに還り、警戒心を煽り、自然に場を荒らしていた。
釣友が観察水槽や網に入れて、しばし留めおくのはこのためである事を思い出し、一人笑った。
いっぱい釣るにはこの用心が肝要だろう。
あはは!次回は観察水槽持って来ようか。

しばらく休めて再開。
ポツリポツリとバイトしてくるのを丹念に獲っていく。
今回も綺麗な底石をバックに撮ったり…

手で掬ったオイカワを撮ったり…

オイカワは水から離さず、水に浸った状態が好きだ。
水の変化、光の煌めきがオイカワの生命感を引き出してくれると思っている。
そういう写真が撮りたいが、刻々変化する日差しとの兼ね合いは難しく、面白くもある。

今回もフライを交換することなく13尾で納竿。1時間ほどの安近短釣行だった。

<オマケ>
今回使用のグリフィスズ ナット
フック:#22〜#18
ボディ:ピーコックハール
ハックル:グリズリー
ハックルの下半分カットはお約束!

超有名 Griffith’s Gnat