2025 Fly fishing forum

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何年やっていても、もっといい釣りがしたい、上手くなりたいという思いは尽きない。
「マッチング ザ ハッチ」という魚が実際に捕食しているものを想定し、それに合わせたフライを考えるのがテーマ。
目の前でタイイングしながらの解説で、四人のパネラーさんのリレーによる8時間以上におよぶ濃密な時間だった。
以下、四人の方がデモンストレーションされたフライをおさらいしておく。

1. 樋渡忠一さん
「ハックルスタッカーフライ」
私自身、これまで何度かタイイングしていたフライだが、わからないことがあった。
・ポストの芯にはティペットなどの単線より、ジーロンなどの細い化繊束が良いとのこと。
・パラシュートポストに巻いたハックルごとアイ側に折り曲げる処理をすること。
これは収穫!実際にやってみたが収まりの良いスタッカーフライにできた。
その他、「フローティングダン」そしてパイロットフライにおすすめとして「CDC ソフトハックル」など。

2.黒石真宏さん
忍野での観察に基づく正攻法はさすがです。

「フェザントテール ニンフ」
・赤マダラカゲロウ、フタオカゲロウ、オナシカワゲラ、マルツツトビケラなどにバッチリ

「ゴールドリブドヘアーズイヤー」
「ヘアーズイヤー+ティンセル+オレンジタグ」→イミテーションとアトラクターの組み合わせが最高!

「マラブーテール+ヘアーズイヤー」→フタオカゲロウ
「グリフィスナット」→夏には効く小型テレストリアル
「ピーコック+ソフトハックル」→沈めるのはブユにもいい。

 

3. 井上逸郎さん(堀内正徳さん)
言わずと知れたシマザキフライズ(島崎憲司郎さん)のスペシャリスト。フライの雑誌で拝見しており、今回最も楽しみにしていた方。

「アイカザイム」、「アペタイザー」、「バックファイヤーダン」などなど。

 

 

4.佐々木岳大さん
忍野ノートでおなじみ、C&Fデザイン社の顔としてのご活躍は有名。
マッチ・ザ・ハッチの釣りへの眼差しは鋭く、アトラクター要素をおさえたフライは見事だと思う。
「コンパラダン」、「Xカディス」、「CDCミッジ」などなど

 

 

以上、病気とおっしゃる方々のデモでしたが、見ている30名ほどの観客もほぼフライ病患者で、症状の程度差は違ってもみな病気には違いない。
このタイイングレベルのお手並を間近に拝見し質問できる機会はめったにないと思います。
年初にこの刺激、たまりません!

後日、早速「バックファイヤーダン」をタイイング。

う〜ん、出来はイマイチ…、一本一本巻くたびにコツがわかってきたし、カスタマイズの方向も見えてきた。
モノにするのはこれからの修行次第といったところだ。