すれっからしヤマメ

すれっからしヤマメ

これがGW明けのすれっからしヤマメというものだろう。
先日の雨で少しは好転してるかと思いきやなかなかの激渋だった。
* * * * *
10時前、木漏れ日の渓流に虫のハッチが増えている。
カゲロウにガガンボ、カワゲラ。
いい時間帯。

静かなプールに時折、派手なライズが…
左手から迫り出した大岩の手前で一つ、その向こうの反転流でさらに一つ。
先ずは手前のヤツを狙う。

マシュマロカディス#16を新しいのに交換して、腰を落とし静かに間合いを詰める。ラインをゆっくり引き出して、バックキャストからフワリと水面に乗せた。
いい感じ♪

澄んだ水。魚影の接近がくっきり見えた。一直線に進みパクッ!
水飛沫と同時に合わせるとヒット。
場を荒らさないよう速やかに寄せる。8寸ヤマメだった。

 

一息ついて場を休める一服。
奥のヤツはまだライズを繰り返している。
フライの水気を取って、BGRグリスを丁寧に塗り込んで、再びゆっくり間合いを詰める。
1回目のキャストは右にずれて着水、静かにピックアップして2投目。
今度はピッタリ。
フライを動かさずじっと待つ…
数秒後、バシャっ!銀色の魚体がくねった。

今度もヤマメ、若干サイズダウン。
この2尾目のヤマメは背に黒斑点が無い、そして尾鰭のハ状赤が美しい個体だった。

ちょうどヤマメを撮影しているとさかんにハッチしているガガンボが1匹やってきた。ヤマメが横たわるネットの上に止まったところをパチリ。

ヤマメをゆっくり水に浸してリリース。また大きくなったら会いたいな。

OLYMPUS TG4で水中写真

さて、渓流を遡上しているとハッとするほど美しい光景に出くわすことがよくある。
今回の一つ目はサワフタギ。
流れの際に緑の葉をバックに白い繊細な花が目についた。

サワフタギ(たぶんですが)

二つ目はヤマツツジ。
岩肌に枝垂れかかった柔らかい赤色が鮮やか。

こうした出会いは渓流釣りならではで、天然の造形、配置の妙はどんな造園・人工物も遠く及ばない。そして岩石間を縫って流れる水が決定的に美しく山野草を引き立てている。

こんなことをツラツラ思っているうちに、日陰エリアに入っていた。
今日初のイワナがきた。
腹は真黄色の小ぶりなヤツだったが撮影前にとんずらされた。ぼちぼちイワナが出始めるだろうと楽観してたら、この後はバラしちゃったw。
スレッカラシのヤマメに翻弄される時間帯が続いた。
警戒心強くてすっぽ抜ける。
なんとか瀬の開きで取ったヤマメ。小ぶりだがパーマークくっきりの美形さん。

今日はこれにて納竿。
気持ちいい釣りができたのは良いとして、この疲労感はどうだ。
もう足腰がガクガク。

帰路の山道ドライブ。
右足指、ふくらはぎ、太ももが攣りそうでやばいので、路肩に停めてしばしストレッチ。
GWの東北ドライブの影響か一週間経つのにまだ疲れが抜けない、老化したな〜

翌日、天気予報は雨。
昨日のヒットシーンやらすっぽ抜けのスローシーンが脳裏に残っているうちにこそ、フライを補充しておきたい。
巻いたのはマシュマロカディス#14、#16。まさに実弾補充だ。

Marshmallow Caddis #16-14