ああヤマメが釣りたい!

ああヤマメが釣りたい!

時々無性にヤマメが釣りたくなる。
ドライフライでの渓流釣りがしたくなるのだ。

渓流釣りとZacco釣りは川のフライフィッシングとひとくくりにするには何か違和感がある。
時事刻々変化する渓相を読んで、サカナの着き場、捕食行動を想像しながら狭いポイントにフライを打ち込み、ドラグを回避しつつ流していく渓流ドライフィッシングは当然ファンタスティックで面白い。

一方で遮蔽物の少ない清流で、群れの居着き具合を読み、ミッジやWetフライをプレゼンテーションして釣るZacco FFは似て非なる釣りだと改めて思う。
なにせ、そこに居る対象魚の個体数は圧倒的に違うのだ。

実際にやっていて感覚の違いをいつも痛感する。
どちらが脳ミソを解放してくれるか、ワクワク面白いか、寛げるかは比較できるものではない。
それぞれに魅力的で面白い。

今シーズンもZacco FFに始まり、婚姻色オイカワやハスを何度も釣って#1,#2ロッドを撓らせて愉しませてもらった。
しかし、それらのZaccoフィールドではどうしてもいっぱい釣れる、釣らせてもらった感がつきまとう。
(我ながらなんと傲慢、贅沢なことか。釣友のおかげでこの愉しさを味わえるようになったことは百も承知)

そして我がHome riverでも、そこにはほぼ確実にオイカワがいるはず、いつでも釣れるハズなのだ。
フィールドに恵まれたおかげでまさに周年、安近短で愉しめる。
ツ抜けという言葉があるがZacco FFではダブルツ抜けどころか30、50尾もありだ。
(偉そうですみません、m(__)m)
そんなに釣って飽きないか!?
やっぱり正直飽きます。(でも数日後にはまた釣りたくなるから不思議)

たまにはヤマメやイワナを、渓流を釣り上がってみたいと強烈に思う。
複雑な流れの筋、大岩のよれ、落ち込みの反転流…、ああソコ出るかなぁと
またボーズを喰らうかもしれないのにだ。
この衝動は決して消えることはないだろうな…

以上、長〜い前置き、我が心の声でした。m(__)m

 

8/14、世の中はお盆休み。
山に向かう道は家族連れで川遊びするための人出なのかひどい渋滞だった。
今日はヤマメを釣ろうと桂川水系の渓流へ。

気温は33℃くらい。
途中、釣り人はおろか歩く人の姿も皆無、
炎天下の熱中症がコロナよりも直近の心配事。とにかく暑い!

水分補給の一方で汗が吹き出し、顔はもう流れる汗でダラダラ、目にしみる。

ヒップウェーダーで川に入ると実に気持ちいい。
増水して笹濁り状態、まずまず反応はある。
時折飛び出すヤマメはいかにも警戒感100%といった感じで咥え損ねも多い。
1、2尾とチビヤマメなので撮影なし。


いかにもの美味しそうな合流ポイントだが…
ここは不発で、その10m先で良いのが出たがすっぽ抜け(^^;;

う〜ん、厳しい。
フライをカディスから信頼の#18 アントパラシュートに交換。

Ant-Parachute_#18

それでもすっぽ抜け、フッキングせずが幾度かありつつ、予定の最終地点まで来た。
今日はこれまでと最後の一投は上流に背を向け、瀬のど真ん中、白泡上にダウンクロスでフライを落とした。
チョンチョンと竿先を煽ると、水流にもまれて水面下に入ったアントパラにグヮンと重みが加わりヤマメがヒット!
えっこのタイミングで!?
さっき叩き上がった時には沈黙の瀬だったが…
それにしてもパーマークのくっきり綺麗なこと。
20cmにはやや届かなかったが、この川では十分な良型だ。

釣りの神様ってやっぱりいるなって思う。
クソ暑い中を数時間、ガンバったね、お疲れ様 ハイご褒美!
ってプレゼントしていただいた気がした。

それにしても足腰が衰えたのを実感した。
帰りの山下り路、車を運転しながら足が少し吊ってきたのだ。
やむなく車を止め、降りてストレッチ、スクワットをやって運転再開。
こんなことは初めてだった。もうあと何度渓流にいけるだろうか?
いやいや、もっと運動して延命しなくちゃな!

こんな日の帰路高速道は気分爽快、冷えたビールはもう最高だった。