AMIYA ZaccoRod 真竹 #1-2 7ft Prototype

AMIYA ZaccoRod 真竹 #1-2 7ft Prototype

2月12日厳寒のこの時期、真竹ロッドの試釣に行ってきた。
このバンブーロッドを製作されたのは、奈良県在住のIさん。通称AMIYAさん。
ブログ「AMIYAの作業部屋」もご覧ください。

これまで、Zacco FF用にランディングネットを3本お世話になっており、情報交換などfbでもお付き合いさせていただいている。
2017年からは遂にバンブーロッド製作も始められたそうで、しかもほんの数ヶ月で10本超えとは、そのモノづくりにかける熱意には驚かされるとともに敬意を表したい。
製作No.は私には不明だが、正月明けの22日に真竹ロッド#1-2のプロトタイプを使ってみてほしいと送ってくださった。

7ft の5本継。
繋いでみると、おや…フェルールのオスメスが逆?
それにワインコルクの連結グリップなどAMIYAさんのアイデアと拘りが随所に見られた。
ロッドも色々あると思うが、以前にカーボンロッドをなんちゃって自作したことがあったが、それとてメーカー加工されたブランクスがあったから楽ちんだった。
バンブーロッドを独学で素材の真竹を割るところから加工・組み上げることなど、場所と機材と時間、そして意欲がないことには到底不可能。
ランディングネットを相当製作されたAMIYAさんには、その辺の用意周到な準備と思いがあったから実現できたのであろう。
いずれにせよ天晴れ!という他ない。

さて前置きが長くなったが、以下試釣の感想をあくまで私的な意見ですが…
5本のピースを繋いで軽く振ると、比較的軽くバンブー特有の粘りある曲がり具合。
私の白戸バンブー(トンキンケーンの#2-3)に比べると一層しなやかで繊細だがグニャグニャではない。
やや先調子気味のスローアクションにDT2Fラインを乗せ、ゆっくり振るとラインのノリが感じられ、実にスムーズに飛んでいく!
これはイケるぞって感じ。
川でのZacco FFの場合は比較的 近距離がメイン、この真竹ロッドはゆったり楽しむには上々の竿だと思われた。
バンブーロッド製作数本にしてこの出来映えはすごいと思う。

ティペットは8X、ミッジパラシュート#22が5m先の岸際緩流上を漂い、7cmくらいのチビオイカワが盛んに突っつくが乗らない。
先ずは1尾をと#24ビーズヘッド グリフィスズナットに交換するとすぐにかかった。
これでは引き味うんぬんどころではないが、一応入魂である。
AMIYAネットで掬い上げて記念撮影。

直後に同サイズを追加。
この時、背後からお声掛けいただいた。
お久しぶり!NORIさん登場。
入手されたマーキスリールの入魂に来られたそうで、ウキウキ感が伝わってきた。
渋いけど頑張ろー!
先ずは、真竹バンブーをお試しいただいた。

それから眩しい西日に向かいつつ二人で釣り上がった。
今日のNORIさんは気合いが違いました。
見事良型オイカワをゲット、マーキス入魂おめでとうございます。

私もいま少しサイズアップをと、ドライミッジに再交換。
しかしその後の釣果は散々で終了、川から上がった。

撮影:NORIさん

撤収前に、二人の入魂アイテムを並べて撮影した。

以下、この試釣で明確になったバンブーロッドの気づき点。

身の程をわきまえずに失礼ながら、
・竿の継ぎ目が抜けやすく、フェルールの改良が必須
・グリップ、リールシートまわりの仕様・仕上げ
・ラッピングとコーティング
これらの項目は、個人的感想というか好みの問題もあるが、率直にAMIYAさんにお伝えした。
すると即座に製作途上のロッドに改良工夫を加えるとのご回答をいただいた。

少しでもAMIYAさんのロッド製作のお役に立てれば幸いだが、僭越なこと甚だしいとも思う。
人様が丹念に作り上げたモノにあーだこーだと批評を加えるほど私は偉くないし、知識もない。
勝手なこと言い放題、誠に申し訳ございませんでした。
この場を借りて、その点お詫び申し上げます。

その後も前出のブログ「AMIYAの作業部屋」には続々と新作バンブーロッドの製作レポが掲載されています。
どんどん改良され精度を上げて、やがてあっと驚くようなZacco専用ロッドが登場することを期待。
Iさんの飽くなき向上心にエールを送りたい。