ヌマチチブ(ドンコ)釣り2

ヌマチチブ(ドンコ)釣り2

膝くらいの川の流れに入ると、石の陰からスッーと走る小さな生き物が認められる。
ヌマチチブだ。
カジカかと思ったら釣友からヌマチチブだと聞いた。
【ヌマチチブ】

Wikipediaによれば、
チチブ (学名: Tridentiger obscurus) は、スズキ目ハゼ科に分類されるハゼの一種。
東アジア温帯域の淡水・汽水域で見られるハゼで、地方によっては食用に漁獲される。
同属でよく似たヌマチチブとは、学術的な調査等を除けば区別されないことが多い。
チチブとヌマチチブは分布域が重複している。
・・・
全長15cmに達しチチブより大型になること、背中の小斑点が等間隔に並ぶこと、胸鰭つけ根の白っぽい帯模様の中に橙色の線が入ることなどで区別できる。
サハリン・北海道から九州・壱岐・対馬・朝鮮半島・中国まで分布する。成魚は川の中流-下流域に生息するが、汽水域で見られることもある。
・・・
地方によっては幼魚が食用に漁獲され、佃煮、卵とじ、天ぷら、吸い物、味噌汁など様々な料理に利用される。
・・・地方名としては、
クロゴリ(秋田)ゴロ、クロゴロ(茨城)ダボハゼ(関東・東海)グズ(新潟・富山)イモゴリ(石川)カワハゼ(和歌山)チチコ(和歌山・高知)ドンコ、カジカ(愛媛)ゴモ(鹿児島)など、地方名は数多い。

愛媛出身の私は、そう「ドンコ」と呼んでいたアレだ。

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撮影:うおさん

初秋の川のゆるやかな流れ。
水は澄んで洗われたピカピカの底石の辺りにエサの紅サシを送り込むと、石陰からスッーと近寄りパクッ。
道具など気にする必要は全くない。
エサは、ミミズや紅サシ。これだけでOK!

4尺から5尺くらいの竿だからほんの足下先で、そのかわいい仕草がよく見える。
見釣りだ。
喰ったらすかさず竿をかすかに立てると、
プルッ・プルッ・プルプルプルプルルルルルルル・・・・・
手元に小刻みな手応え!
ゆっくり抜き上げて、ハイいっちょうあがり
これが楽しい。
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上から見るとこんな感じ、カジカかと思ったな。
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小学生の頃、鮒やハヤをミミズで釣っていてたまに釣れたドンコ、あの感覚が蘇ってくる。
いくらでも釣れる。
流れの緩い場所ならそこらじゅうで釣れる、またプルルルルル…
横に置いたバケツに放り込んでまた次。

2時間以上も水の中を覗き込んでいたろうか。
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アラカンの私に40過ぎ、50過ぎのいい大人達が熱中している幸せな川辺の風景。
こんなオッサンがいっぱいいたら、世の中平和に違いない。