陶芸






自分のお気に入りコーナーにひっそりと置いてほしい一品。
本物のサイとはなんとなく違って、なにか作為を感じる作品には こんな物語があります。

この作品のベースになるのは 1515年にアルブレヒト・デューラーが、サイを見たことのある船員からサイの話を聞き、彼の想像の中から描かれたサイの木版画がベースとなっています。
一部サイの持つ勇猛さを表現するためアレンジした部分があります。 サイの特徴をデフォルメするとこうなるのかとおもっていましたが、船員の見たサイは、荷物室の最悪環境下にいた為、皮膚病にかかっていたそうです。




サイの独り言(関西弁)

「ニュールンベルグに住んでる、とある偉い先生が、人からウチの話を聞いて、妄想しながら絵を描いたんや。その絵はウチとはまるっきしちゃう風体やけど、世間の評判がめっちゃええ感じで、動物図鑑にまで掲載されちまったわ。
これではウチの存在がピンチやったから、その絵にウチを似せて毎日変装せなあかんことになったんや。イケズやろー?」
エゲツナイよねー。


 


 


制作者:林正人
作品名:サイ
制作年:1992年
サイズ:H180・W100・D230(単位ミリ)
素材:粘土

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作陶暦は1996年藤野芸術の家にて、作家吹⽥千明さんに指導を受けた事が始まり。
【2003年】スペインのコンペでグランプリ受賞
(フラワーベース商品化)
【2018年】沖展⼊選
(OISTの実験棟に備えるシーサー制作、応募)
【2023年】創造展 新人賞受賞


プロフィール


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